フロントエンド開発

Evil Martiansのフロントエンドエンジニアは出動の多いチームです。彼らが手がけている顧客プロジェクトは実に多様で、フロントエンド技術ベースの製品にとどまらず、フロントエンド、バックエンド、UIデザイン、モバイルアプリケーションのすべてに渡って担当する大規模なプロジェクトもあります。

フロントエンド独自のアプローチとして、ビジネスの目標と結果の重視、UIデザインとその目的の徹底的な理解、あらゆる製品の現状や機能の考察、ソフトウェアの迅速なデリバリーなどがあります。私たちは、Evil Martiansのデザイナーやプロジェクトのコアチームと密接に連携して、モックアップに生命を吹き込み、部品に仕上げて製品に組み込みます。一方で、アプリケーション全体でシームレスなエンドツーエンドの体験を提供するために、私たちはフロントエンドとバックエンドのソフトウェア間に強固で健全な関係を築いています。この「相乗りボート」方式によって製品から顧客への重要なつながりが生み出され、効果的なユーザーエクスペリエンスを構築するうえで役に立っています。

さらに、Evil MartiansはフロントエンドOSSのスペシャリストとして多くの経験を積み重ねているため、GitHub、Google、Wikipedia、Facebookなどの業界のリーダーや現代のスタートアップなどが利用しているOSS製品のメリットも得られます。

長く「Martians」として活躍している私たちの主任フロントエンドエンジニアが、人気の高いnpmパッケージとして知られているPostCSS（英語）を作成しました。このパッケージは、「State of CSS」の最高満足度賞を2年連続受賞しています。また、私たちのフロントエンドのオープンソースポートフォリオには、CSSを書くうえで欠かせない開発ツールであるAutoprefixer（英語）や、Babelなどのモダンなフロントエンドツールでターゲットブラウザを設定する業界標準であるBrowserslist（英語）など、多くのプロジェクトが名を連ねています（英語）。

フロントエンドは製品とユーザーが絶え間なくやり取りする部分なので、可能な限り高速でなければならず、最新のデバイスやブラウザの機能も利用する必要があります。私たちは最新の計測機能を活用して、最大限の最適化と高速化、そして最高のユーザーエクスペリエンスを保証しています。私たちのツールベルトにはTypeScriptやReact、Svelte、Vue.jsなどのフレームワークが揃っています。私たちが開発する新しいシングルページアプリケーション（SPA）のほとんどはGraphQLで構築されています。フロントエンドのパフォーマンスが重要で、動的なバックエンドを必要としないWebサイトでは、GatsbyやNext.jsを使用したJamstackを選択しています。

さらに、私たちは次世代のアプリケーションの構築にも取り組んでいます。現在、多くの代表的なWebアプリケーションはリアルタイムであり、当社顧客のプロダクトポートフォリオにも多数のリアルタイムアプリケーションがあります。私たちはWebSocketsプロジェクトに取り組んでおり、独自の製品であるLogux（英語）を開発しています。Loguxは、CRDT（衝突しない複製データ型）というアイデアに基づいて構築されたフレームワークであり、WebアプリケーションやモバイルアプリケーションをWebSocketsを介してサーバーに接続します。また、2020年代初頭に急速に注目を集めたWebRTCアプリケーションの開発経験もあります。

私たちは、Web開発で最も有用かつ将来性の高いツールや手法を普及させるために尽力しています。たとえば、可変幅フォント（英語）のメリットをいち早く認識し、商用のMartian Grotesk（英語）やオープンソースのMartian Mono（英語）など、独自の可変幅フォントを作成しました。また、画面表示のイノベーションも重要な要素であり、OKLCHカラースペースを推進しています。さらに、独自のツールであるOKLCHカラーピッカー（英語）も開発しました。

私たちは倫理的なWeb開発原則を信じています。私たちはコミュニティがa11y（英語）（あらゆるユーザーがアクセス可能な）アプローチを取り入れ、GDPRやCCPAなど現代のプライバシー法規制の遵守を支援しています。